【SDGs17のゴール】5. ジェンダー平等を実現しよう

SDGs(持続可能な開発目標)17のゴール(目標)。その項目の5つ目に掲げられているのが「ジェンダー平等を実現しよう」です。SDGsでは、2030年までにジェンダーの平等を達成し、すべての女性(女児を含む)のエンパワーメントを図ることを目指しています。また、ジェンダー問題は「相対的貧困」をキーワードとして貧困問題とも深いつながりがあり、日本国内においても解決すべき喫緊の課題です。

SDGsが目指すジェンダー平等の実現のために知っておきたいジェンダー問題と貧困の関係

国内における経済格差の増大は近年、新興国に止まらず、日米欧といった先進国においても注目度が高まっています。最近は各メディア媒体を通じて、その国の一般的な生活水準等と比べ経済的に困窮した状態を指す、「相対的貧困」という言葉を目にする機会が多くなったかと思います。相対的貧困の人々は顕在化しにくいという難点を抱えています。しかし、生活に支障があり、将来に対する不安が大きく、物心ともに安定しないという深刻性を無視することはできません。

この相対的貧困の中で、「女性の貧困」は日本でも度々議論がなされています。日本国内においては、従前からの「男性は仕事、女性は家庭」というステレオタイプの意識は徐々に薄れているものの、実際には子育てをしながら就労する社会環境が十分には整っていません。その結果、望まなくとも女性が家庭を優先せざるを得ず、「非正規雇用」のキャリアを選択するケースが多く存在します。

世界に目を移すと、「相対的貧困」をキーワードとして、ジェンダー問題と貧困の関連性が様々に見出されます。たとえば、新興国で子育てと仕事の両立のために起業した女性が、融資を受けられないケースは珍しくありません。先進国においても、クレジットカード発行時に付与される信用力が男女で大きく異なってしまったケースや、人材採用で用いていたアルゴリズムに性差別が潜んでいたケースがあります。

SDGs「5. ジェンダー平等を実現しよう」に紐づけられる9つのターゲット

SDGsでは、17のゴールの各々に紐づけられる169のターゲットを定めています。「5. ジェンダー平等を実現しよう」のターゲットは以下の9つになります。

5-1あらゆる場所におけるすべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。
5-2人身売買や性的、その他の種類の搾取など、すべての女性及び女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。
5-3未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚及び女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する。
5-4公共のサービス、インフラ及び社会保障政策の提供、ならびに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。
5-5政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。
5-6国際人口・開発会議(ICPD)の行動計画及び北京行動綱領、ならびにこれらの検証会議の成果文書に従い、性と生殖に関する健康及び権利への普遍的アクセスを確保する。
5-a女性に対し、経済的資源に対する同等の権利、ならびに各国法に従い、オーナーシップ及び土地その他の財産、金融サービス、相続財産、天然資源に対するアクセスを与えるための改革に着手する。
5-b女性の能力強化促進のため、ICTをはじめとする実現技術の活用を強化する。
5-cジェンダー平等の促進、ならびにすべての女性及び女子のあらゆるレベルでの能力強化のための適正な政策及び拘束力のある法規を導入・強化する。
出所:外務省HP資料に基づいてクラウドクレジット作成

ジェンダーの問題は新興国か先進国かを問わず、各所で様々なかたちで起こっており、これは「相対的貧困」とも根深く絡み合いつながっています。これを解きほぐし、ジェンダー問題の解消と貧困の削減をあらゆる手を尽くして、同時一体に行っていくことこそが肝要といえるのです。